2022.01.09
Googleオプティマイズ目次
Googleオプティマイズは、Googleが提供するWEBサイトのABテストができる無料ツールです。WEBサイト内のテキストや画像、デザインを簡単にカスタマイズができるため、スピーディーにWEBサイトの最適化を行うことができます。
今回は、初めてGoogleオプティマイズを導入する方向けに、基本的な使い方を紹介します。
(1) A/Bテスト
A/Bテストでは、同じWEBサイトにおいて、一部の要素に変更を加えた複数パターンを用意し、それらをランダムで同じ比率で表示し、どのパターンがより成果を最大化させるのかを競わせることができます。
オリジナルのサイトに加え、最大7パターンを同時に検証できます。
(2) 多変量テスト
多変量テストでは、複数の要素の組み合わせを変えて、最も効果的な組み合わせを特定することができます。最も効果が得られる各要素のパターンを特定すると同時に、要素間の相互作用を分析します。複数の項目をテストしたい場合などに適しています。
(3) リダイレクトテスト
リダイレクトテストは、異なるURLのページを比較して検証することができます。デザインやコンテンツが全く異なるページをテストする場合にリダイレクトテストを使用します。
まずはGoogleオプティマイズを開き、利用開始をクリックしてください。
画面の通り、お知らせメールを受け取るか選択して次へ進んでください。
アカウントの設定に移り、任意でチェックを入れます。後からでも変更はできるので、一旦デフォルトの状態のままで大丈夫です。
利用規約のお住まいの国がデフォルトでアメリカ合衆国になっているので、日本にお住まいの方は日本を選択し、各項目を読んで同意する場合、チェックを入れて設定を完了させてください。
この画面が出てきたら、アカウントの作成完了です。
Googleオプティマイズを使ってテストするためには、WEBサイトにタグを設置する必要があります。
グローバルサイトタグ(gtag.js)とGoogleタグマネージャーのどちらかの方法でタグを設定します。
▼タグの設置方法についてはこちらを確認ください。
誰でも簡単にできる!Googleオプティマイズのタグを設置する方法
GoogleオプティマイズのテストはGoogleアナリティクスのデータに基づいて計測されるので、リンクさせる必要があります。
まずはコンテナの設定を開き、「アナリティクスをリンクする」をクリックします。
「プロパティを選択」でテストしたいWEBサイトと連携しているGoogleアナリティクスのプロパティを選択しましょう。
Googleオプティマイズのテストを実行する際、WEBサイトのちらつきが発生する場合があります。
このちらつきは、テストするWEBサイトの読み込み時に一瞬だけ変更前のデザインが見えるので、テストに影響が出る可能性があります。
これを防ぐために、アンチフリッカースニペットをWEBサイトの<HEAD>に設置しましょう。
詳しいタグの設置方法はこちらより確認できます。
まずは「エクスペリエンスを作成」をクリックしてください。
テストの名前と、使用するページのURLを入力し、作成するテストのタイプを選択してください。
今回はA/Bテストを作成します。
「パターンを追加」をクリックし、パターンの名前を記入してください。
追加したパターンより、「編集」をクリックすると、WEBサイトのエディタページに移ります。
変更を加えたい要素をクリックし、右下にあるエディタパレットの「要素を編集」から編集できます。
編集内容は、
(1) ページターゲティング
ここではURLを指定します。基本的にはエディタページと一致で大丈夫ですが、URLにパラメータを含ませていたり、配信している媒体によってURLを変えている場合などは、必ず編集しておきましょう。
(2) オーディエンスターゲティング
ページターゲティングに加えて、オーディエンスターゲティングより色々な条件を複数追加することができます。
カスタマイズをクリックし、ルールタイプの選択画面を開いてください。
デバイスや地域、ユーザー行動、パラメータなどを指定することで、特定のユーザーにだけテストを配信することができます。
例えばPCだけに配信、関東だけに配信、といった条件を指定できます。
テストで検証したい目標を設定します。目標はメインの目標と副目標の合計3つまで指定できます。
「テスト目標を追加」より、「リストから選択」もしくは「カスタム目標を作成」を選択します。
Googleアナリティクスで既に設定している目標があれば、リストから選択してください。
カスタム目標では、Googleアナリティクスで設定している「イベント」で目標設定できます。
「カスタムの割合」を選択し、パターンそれぞれの分配率を記入してください。
この時、必ず合計100%にならないと保存できません。
(1) オプティマイズのインストール状態を確認
テストを開始する前にオプティマイズが正しくインストールされているか確認してください。
「インストールを確認」より確認できます。
もし、インストール状態に問題がある場合、下記のように表示されます。
表示されたエラーの内容に基づいて対応し、インストール状態が正常になるまで再試行してください。
(2) プレビューで正しく表示されているか確認
必ずプレビュー表示で、ウェブビュー、モバイルビューで見てそれぞれデザイン崩れがないか、動作確認して問題がないかをしっかりチェックしてください。
エディタページで問題がなくても、OSやデバイスによってはデザイン崩れなどが発生する可能性があるので、毎回必ず確認してください。
(3) 各設定の確認
設定した目標やURL、ターゲットなど再度確認しておきましょう。
スケジュールを設定したい場合は、赤枠で囲った時計マークをクリックして、開始日時と終了日時を指定してください。
全ての設定と確認ができたら、いよいよテスト開始できます!
基本設定の中にも、たくさん選択肢があり、どの設定をした方がいいかわからないという方のために、弊社が行なっているおすすめの基本設定を紹介します。
(1) テストタイプはA/Bテストを選択
先ほど3つのテストタイプを紹介しましたが、基本的にはA/Bテストを使うことをおすすめします。
WEBサイト内のコンテンツを一度にたくさん変更するよりも、最初はファーストビューのキャッチコピーや購入ボタンの文言などといった初歩的なところから1つずつテストした方がいいので、A/Bテストを使うだけで十分事足ります。
(2) デバイスはモバイルを指定
モバイルからの流入がほとんどであれば、デバイスカテゴリよりモバイルを指定しておくことをおすすめします。
理由としては、PCサイズとモバイルサイズそれぞれに合わせたデザインを作る必要があり、デザイン崩れが発生しうることと、PCとモバイルで同じデザインでも結果が異なる可能性があるからです。
PCからの流入が多ければ、PCとモバイルでそれぞれテストした方が良いですが、圧倒的にモバイルの流入が多ければ基本的にモバイルだけでテストした方が良いでしょう。
(3) パターンの比重は均等に分配
パターンの比重は均等に配信することをおすすめします。どちらかに比重が偏ることで、テスト結果の評価がしづらくなるからです。
基本的にはデフォルトで均等に分配されているので、そのままデフォルト状態にしてください。
トラフィックが多く、ABテストによるCVR低下で売上が大きく落ちることを懸念する場合は、比重を変更するか、もしくはターゲットを絞ってテストすることをおすすめします。
今回はGoogleオプティマイズの導入方法からテストの基本設定まで解説しました。レポートの見方、評価方法などはまた別の記事で紹介したいと思います。
WEBサイトの改修をしたいと思いつつ、まだ手を出せていないという方は、ぜひこの記事を参考にGoogleオプティマイズを導入してABテストを試してみてください。
2021.12.24
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